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トマス・モアらによる「ユートピア」には非人間的な管理社会の色彩が強く、決して自由主義的・牧歌的な理想郷ではない(ズートピア見ました)

弟が一人いて、それはまあ似てない。弟は真っ直ぐというか恐ろしいほど真面目で勤勉、学校の成績も非常によかった。カルチャーに傾倒したふざけた兄、勉強のできる安心の弟。たぶんヨソからのイメージもこんな感じだと思う。親もほとんど弟の心配はしてなかったように見えた。学業はもちろんそうだし、弟は愚痴というか泣き言のようなものをほとんど言わなかった。元からおしゃべりではないっていうのもあったけど。でも弟が大学に入ってからというもの、むしろ親は弟の心配以外しなくなった。大学に入ってから始めたボランティア活動で出会ったであろう人に感化されて「大学を辞めて医者になる!」って言い出したり、最近ではネットでほぼカルト集団との評価を受けている就活塾にハマり週7で通っていることが判明し母が弟を半ば無理矢理実家に引き戻すという事態にまで発展した。

 

けど、彼は彼なりに彼の中の正義というか彼の中の宗教には背いてなくて彼の世界では曲がったことなんて何一つしてなくて。だからこそはちゃめちゃに厄介なんだけど。

ズートピアの主人公であるウサギの上戸彩は物心ついた頃から警官になりたくて、でも周囲の人間(動物)は無謀だと夢をあきらめるよう説得をやんわりするんだけど上戸彩には全然響かない。結果上戸彩は警官になれるんだけど駐車違反の仕事しかもらえなくて上戸彩は頼まれてもいないのに難事件に首をつっこむ。

 

あらすじはこんな感じで、夢を叶えた以外は弟とほぼ一緒だと思ってる。

彼がズートピアを見たらまた自分もなにかになれると思うに違いない。

持ってない奴が最後に勝つ話とか無闇やたらに夢を応援するファンキーモンキーベイビーズなんかはそういう人にとっては脱法ハーブになり得てしまうのでほんのり規制してほしい。また弟の夢や正義を刈り取るのお兄ちゃん嫌だよ……

我が家はそのような管理の下に成り立っているのだけれども。