目が合う

一昨日、たまたま探偵ナイトスクープ見ていた。依頼人はサメ博士になりたい7歳の魚大好き少年。この日の依頼はサメを捌いてみたいというもの。デモンストレーションとしてアジを捌いてアジフライにして探偵に振る舞い、7歳でもこんなに上手に捌けます自分と見せつけた。サメ漁師の協力のもとサメ漁に同行させてもらい、ついさっき釣り上げられたサメ（サイズは少年より遥かに大きい）を少年は包丁1本で捌いた。おれはグロが苦手なので、少年が一生懸命サメの内臓を掻っ捌く様を見るのはつらかった。少年がサメをマグロブロックみたいに上手に切り出すと、同行していたお母さんは「よかったね」と涙を浮かべていた。どうして泣いているのか、あんまり分からなかった。それで終わりかと思ったらキッチンスタジオに場面転換していた。「これから○○くんが捌いたサメを○○くん本人に揚げてもらい、みんなで食べま〜す！」みたいな探偵のがなりがあって料理が始まった。ばっちりサメと目が合った状態でバラバラにしたのに食べれるなんて、そう思ってしまった。 

好きの対象でありながら、研究の対象でもあるって場合は全然ありえると思う。でも研究するためには殺さなくてはいけないってなった場合、好きだから殺したくないっていう葛藤は生まれないんだろうか？おれはその少年が葛藤なく切り刻んでいるように見えて少し怖かった。