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人生で初めて検便を経験した。検便、どうやってするか知ってる?おれは知らなかった。実家で母が健診のために検便をしてたことがあって、その包みを見たことがある。その包みの形状からして、そのまま包んでいるようにしか見えなかった。だが今回経験して分かったのは、そのまま包まないということである。いろんな形式があるのか知らないが、おれが経験したことを伝えておく。

まず、トイレの水の張っていない部分にトイレットペーパーで受け皿を作る。そして受け皿に落とすため、通常とは逆向きで(タンク側を向いて)排便する。まずこの姿勢が屈辱的だった。おれは幼少期ですらこんな下品な遊びをしなかった!そして受け皿の上の便の表面を専用の棒(綿棒ぐらいのサイズで先がギザギザになっている)でこそぎ取る。そしてその棒を青い液体で満たされた入れ物に収納する。これが検便の全行程なのだ。これを書いてる今はとっくに検便を終えているのに、屈辱的すぎて怒りがふつふつと湧いてきた。自分の便を棒でいじくり倒さなくてはいけないなんて、前世でどんな悪行に手を染めたのだろうか。自分の便の表面をこそぎ取らなくてはいけないなんて、何のために受験勉強をして国公立大学に入ったか分かりゃしない。学歴は意外と助けにならないということは前から気付いてはいたが、この一件でその気付きはより強固なものとなった。大学に入る直前まで学歴社会かのような刷り込みをしておきながら社会に出たらそんなに役に立たないなんてあんまりだ!(そんなすごい大学を出てる訳でもないし夜間だけど)でも、どんなに嫌いな人でさえもこの屈辱を味わっている/今後味わうのだと思うと愛おしさすら感じるね。